破産管財人の費用・報酬相場

1.はじめに 破産管財人が破産手続きの事務処理に要する費用は基本的に破産者の負担になります。破産管財人に選任された弁護士への報酬も、破産者が原則的に負担するルールです。 弁護士(破産管財人)への報酬や費用といえば、破産手続きが終わった後に支払…

破産管財人は弁護士がなるの?業務内容とは?

1.はじめに破産手続きでは主な事務を裁判所に代わって破産管財人が行うことになります。破産管財人にはどのような人が選ばれるのでしょう。 費用や報酬はどうなっているのでしょうか。この記事では法人破産で破産管財人を務める人や破産管財人の仕事内容、…

自己破産時に持っていた車はどうなる?

1.はじめに自己破産した時に、すでに車を持っていることも少なくないと思います。この場合、保有している車はどうなるのでしょうか。ローンがある場合や車の価値がほとんどない場合など、いくつかのケースが考えられます。そのケースごとに、車の取扱いにつ…

自己破産後に車のローンを組めた例

1.はじめに自己破産した人が、その後、実際に自動車ローンを組むことができた例はあげればキリがありません。自動車ローンを組む時にどのような点に注意したのか、その内容を確認しながら実例を見てみましょう。 2.信用情報が抹消されていることを確認した…

自己破産後に車のローンを組む際にすべきこと5つ

1.はじめに 自己破産すると、その記録は信用情報機関に登録されます。そして、信用情報機関に登録された情報は、銀行やカード会社、信販会社が審査に利用することとなります。自動車ローンを利用する場合は、銀行か自動車会社系列の信販会社を利用すること…

起業をしたいなら自己破産以外の債務整理も検討

1.はじめに前々回・前回にわたって自己破産した経験を持つ人が利用できる融資について解説してきましたが今回が最後になります。 それでは、起業をしたいなら自己破産以外の債務整理も検討したほうがいいということを解説していきます。 2.起業をしたいな…

自己破産後に起業資金目的で利用できる融資

1.はじめに 前回から自己破産した経験を持つ人が利用できる融資について解説しています。 この記事では、自己破産後に起業資金目的で利用できる融資について見ていきます。 2.自己破産後に起業資金目的で利用できる融資起業目的であれ、そのほかの目的であ…

自己破産直後の会社設立が難しい理由

1.はじめに起業して会社をおこしたものの、うまくいかずにそれが原因で自己破産した経験がある方もいると思います。しかし、商品のアイデアや提供するサービスの内容は優れているため、もう一度起業したいと考えるかもしれません。その時に障害となるのが、…

権利の上に眠る者は・・

1.はじめに小さい頃からの知り合いと、久しぶりに再会しました。ものすごく几帳面になっていました。一緒に飲み屋に行ったのですが、1円単位で割り勘をしてくるのです。あまりの細かさに酔いも醒めそうになりました。昔からこんなヤツだったかな?、と思っ…

夜逃げは債務整理となりうるか?

1.はじめに小さい頃にテレビゲームをしていた時の話です。都合が悪くなると、よくリセットボタンを押しました。そうすると悪夢のような展開が消えてなくなり、スッキリしたものです。そんな自分も大きくなって税理士事務所に勤めるようになりました。そして…

私的整理と法的整理

1.債務整理にも色々な方法がある過払い金返還のおかげで債務整理という言葉が、随分浸透したように思います。債務整理とは基本的にはいま抱えている負債をどう整理するのか、眼目は生活や事業の再建にあります。そしてその債務整理にも、色々な方法がありま…

粉飾決算事始め

1.はじめに「えっ、あの会社が!?」大手企業の経営破綻のニュースを見ると、いつも驚かされます。中には、つい最近までテレビでCMを流していたり、あるいは大物芸能人を使ったキャンペーンを展開していたりなど、破綻とは無縁のところで活躍していると思…

過払い金とは何なのか?

1.はじめに1990年代後半はテレビや電車の中の広告で、消費者金融系の広告を見ない日はありませんでした。それが2010年前後になると消費者金融系の広告から司法書士事務所や法律事務所のものばかりになりました。司法書士というと土地や建物の名義変更という…

ブラックリストとは

1.はじめに「金は天下の回りもの」とは、よく耳にする言葉です。ただお金を貯めるのではなく、うまくお金を使うことで増えるのは事実でしょう。借金というと後ろめたさがありますが、借入もうまく使うことでお金を増やすことになるようです。節税効果を生む…

計算書類から黄色信号をキャッチする

1.はじめに事業をしていくと、継続的に末永く特定の人と仕事をしていきたいと思うものです。そのようなパートナーがどれだけいるのかによって収入の目処が立ちますし、ともすれば事業の成功か失敗も決まります。ですが、長い月日を経ていくうちに事情が変…

プライバシーと信用の狭間にて

1.はじめに人には他人に知って欲しい事柄と、その逆に知って欲しくない事柄があります。自分の背負っている借金、専門家に依頼した債務整理、手続選択の結果として選んだ破産などは、最も知られたくないことの一つだと思います。それでは、このような借金…

債権回収に王道はあるのか?

1.はじめに倒産などの話を聞いていると、必ず出てくる質問の一つに「確実に売掛金を回収できる方法を教えて下さい」というのがあります。事業を経営する者としては、売掛金の回収は大切な仕事です。ですが、経営に黄色信号が点灯した所からの回収に王道は…

郵便物が届きません(破産した場合)

1.はじめに携帯電話の請求書、ポイントカードを作った店からのダイレクトメール、郵便ポストを開けると色んな郵便物が入っています。その他にも正月であれば年賀状、夏の梅雨明けシーズンなら暑中見舞いが届くこともあります。これらはご存じの通り、郵便…

登記簿は語る

1.はじめに破産手続を含めた債務整理を弁護士や司法書士に相談する時点では、相談者の多くは債務超過に陥っていることがほとんどです。最初の時点では業績が良くないから、その足りない部分を補うために融資を受けるなど、ちょっとしたことから始めること…

債権者集会の実際

1.はじめに2020年はコロナの影響で、株主総会や諸々の総会の開催に苦労をしているとの話をよく耳にします。株主総会では、通常は株主からの質問対策に時間を費やすのでしょうが、今年はクラスターが発生しないようにどう総会を運営すべきなのかについ…

債務整理の種類、破産で言う支払不能の基準を考える

1.はじめに事業をしていく、または生活をしていく中で、返済が厳しく思う時があるかもしれません。それも一時的にではなく、今後も継続的にそういう事態に陥りそうだという時に浮かぶ言葉は、「破産」ではないでしょうか。それでは破産とはどういう状態の…

貸金回収の現場から

1.はじめに・20年位前の話ちょっと今回は趣向の変えた話をしたいと思います。何の世界でも流行り廃りがありますが、貸金業の世界にも、それはあるように思えます。どちらかと言うと、今は廃っているのかもしれません。西暦にすると2000年前後の話、今から2…

同時廃止とは。管財事件との比較で考える。

1.2つある破産申立の方法破産申立には大きく2つの方法があります。一つは債権者破産です。これは債権者から債務者に対して破産申立が行われる方法です。大口破産等でかつてはよく利用されていました。返済の滞った、いわゆる不良債権も債権であって、簡単…

債務超過時の処分行為

1.債務超過とは債務超過。自己破産に限らず、債務整理を第三者に委ねる人は、概ねこの状態に陥っています。借りては返すの負のスパイラルです。例えば、手形が落ちるのは15日、残高が不足していると落ちずに不渡りとなってしまうので、いま不足している分…

破産 友達や会社からの借入がある場合

1.はじめに新型コロナの影響が徐々に経済面で出始めています。観光客を当て込んだ観光業界にまず打撃を与え、続いて飲食関係に。その他の業界にも大きな影響が出てきています。リーマンショックの時にも色々ありましたが、今後は景気の悪化とともに、破産…

新型コロナウイルスに伴う助成金について

1.はじめにこれほど先の見えない年が過去にあったのでしょうか?2011年の東日本大震災も衝撃的な天災でしたが、この2020年初頭から始まった新型コロナの蔓延は世界中を駆け巡り、そしてこの国の私たちの環境にも悪影響を与えています。じわりじわ…

破産した後の生活を綴ります

1.はじめに 自己破産後の生活について書く前に、破産前の生活について紹介したいと思います。私は40代の会社員です。大学を卒業してから営業畑を歩み、30を前に結婚。子供が大きくなるのを見てマイホームの購入を決めました。子供は2人。妻は生活費の…

破産後にローンは組めますか?

1.はじめに ある自営業者がいました。事業意欲が旺盛で次から次へと事業を展開し、新しいことに積極的に挑戦していく人でした。この方の唯一の大きな弱点は数字が苦手ということでした。計算がとにかく大嫌い。経理や会計は従業員か税理士に丸投げで決算書…

自己破産したあと、生活保護は受けられる?

1.はじめにバブル崩壊の頃に聞いた話です。ブランド物に身をまとった人からの「自己破産したい」という相談があったようです。ですが、抱えている債務を整理したい、何とかしたいと相談に来る人のほとんどは真面目な方です。自分の作った借金だから何とか…

自己破産すると生活はどう変わるの?

1.はじめに 「5」や「0」の付くいわゆる五十日や月末が近づくと、支払のことが気になってくる、あそこは支払が遅れると直ぐ電話がかかってくるとか、事業者であれば手形は無事落ちるのかなど、気を揉むことが色々あることでしょう。そのサイクルに追われ…