自己破産後に車のローンを組む際にすべきこと5つ

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1.はじめに

自己破産すると、その記録は信用情報機関に登録されます。
そして、信用情報機関に登録された情報は、銀行やカード会社、信販会社が審査に利用することとなります。
自動車ローンを利用する場合は、銀行か自動車会社系列の信販会社を利用することが多いと思います。
これらの会社は、いずれも信用情報機関に登録された情報をもとに審査を行っています。
そのため、過去に自己破産したという記録があると、ローンの契約を結ぶことはできないのです。

しかし、信用情報機関に自己破産の記録が永遠に残されるわけではありません。
最長でも10年、信用情報機関によっては5年でその情報は抹消されます。
自己破産の記録が消えていれば、自動車ローンを利用できる可能性は高くなるのです。
少なくとも、過去に自己破産したことがあるために、自動車ローンを死ぬまで利用できないということはありません。

 

2.自己破産後に車のローンを組む際にすべきこと5つ
信用情報機関に登録されている自己破産の記録が抹消されれば、自動車ローンを組むことができるようになる可能性はあります。
ただし、自己破産の記録がなければ誰でも審査に通るわけではありません。
そこで、自己破産した人がローンを組む前にしておくべきことをご紹介します。

 

①信用情報機関に信用情報を開示してもらう
まず知っておいてほしいのは、いくらこれから説明する対策を行っても、信用情報が残っていてはどうにもならないということです。
自己破産したことがあるという情報が登録されている場合には、どれだけ他の努力をしても、まずローンの審査には通りません。

自己破産したという情報が登録されているかどうかを知ることなどできないと考えるかもしれません。
しかし、信用情報機関に情報開示請求を行えば、信用情報機関に自分の登録状況を確認することができます
信用情報機関には、指定信用情報機関(CIC)、日本信用情報機構(JICC)、全国銀行個人信用情報センター(KSC)の3つがあります。
自己破産したことのある人は、まずこれらの信用情報機関における登録状況を確認しておきましょう。

 

②自己破産した時に免責の対象となった会社は避ける
信用情報機関に登録されていた自己破産に関する情報が、完全に消えたとしても安心はできません。
自己破産をした時に消滅した債権の対象となっていた金融機関や信販会社では、その情報が残されているケースが多いためです。
そのため、消滅した債権の対象となっていた会社に対してローンの審査を申し出ても、審査を通らない可能性が高いのです。
免責の対象となった会社に対してローンの審査を申し込んでも、審査は通らないものと考えて、チャレンジしない方がいいでしょう。

 

③頭金を多めに準備する
ローンの審査を受ける際に問われるのは、借りたお金を無事に返済することができるかどうかです。
そのため、車を購入する際には、少しでも頭金を多く準備するといいのです。

頭金が多くなるといいことは2つあります。
1つめは、頭金が多くなると逆に借入れする金額を減らすことができます
借入する金額が少なくなれば、月々の返済額を減らすことができるため、審査に通りやすくなるのです。
2つめは、頭金を準備することで、現在の経済状況が問題ないこと、そして計画的に返済できる人であることをアピールできます
最後には、その人がどのような人であるかも審査の材料となるのです。

 

④支払いの履歴を作っておく
信用情報機関に登録されているのは、自己破産したことや支払いを滞納していることのようなマイナスの内容ばかりではありません。
ローンやクレジットカードに申込んだ履歴や、ローンの毎月の支払い状況についても記録されています。
自己破産して5年以上経過すると、自己破産した記録は消滅していますが、その後の記録は残されているのです。

クレジットカードに申込んで審査に落ちたり、支払いを滞納したりしていれば、それは新たなローンの審査にはマイナスとなります。
したがって、むやみにローンやクレジットカードの申込みを行い、審査に落ちた実績を作るべきではありません。
逆に毎月きちんと期日どおりに支払いを行っていることがわかる履歴がある場合は、審査の際にプラス材料となるのです。

なお、自己破産してからまったく何の履歴もない場合、その人の返済能力を判断する材料がないこととなります。
そればかりか、履歴がないことで過去に自己破産しているのではないかという疑念を抱かせることにもなりかねません。
自己破産した後は、できるだけプラス材料となる支払いの実績を残しておくことが必要なのです。

 

⑤職業や年収で審査されることを覚えておく
ローンの審査では、自己破産など過去の債務整理の履歴や、支払い状況により、その人の返済能力が判断されます。
また、その人の職業や勤務状況についても聞かれ、その返済能力の判断材料としています。

正社員で雇用されている期間が長い人は、ローンの審査に通りやすくなります。
一方、アルバイトや派遣社員のような非正規雇用の場合は、現在の勤務実態がどうであれ、不安定な状況であると判断されます。
そのため、非正規雇用として働いている人は、長年の勤務実態がある場合でも審査には通りにくいのです。
また、自営業の人もやはり収入が不安定であると判断され、審査には通りにくくなるのです。

自己破産の記録が消えるのと同時に自動車ローンを利用したいと考えているのであれば、それまでに正社員となるのが一番いいのです。
しかも、同じ会社で1年以上の勤務実態がある状態であれば、より審査に通りやすくなります。
また、年収が高いほど審査には通りやすくなるのです。