自己破産後に車のローンを組めた例

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1.はじめに
自己破産した人が、その後、実際に自動車ローンを組むことができた例はあげればキリがありません。
自動車ローンを組む時にどのような点に注意したのか、その内容を確認しながら実例を見てみましょう。

 

2.信用情報が抹消されていることを確認した
自己破産してから6年になるAさんは、ローンを利用して自動車の購入を検討していました。
しかしインターネットで検索すると、自己破産した記録は5年から10年ほど残っていることがわかりました。
そこで、5年で記録が消えていれば自動車ローンが利用できるのではと考え、信用情報機関に開示請求を行ったのです。

3つの信用情報機関があることは、すでに説明しましたが、それぞれ加盟している会社や記録の保存期間に違いがあります。
指定信用情報機関(CIC)は、おもに信販会社やクレジットカード会社が加盟しています。
自己破産の記録は5年間保存されます。
日本信用情報機構(JICC)は、消費者金融やクレジットカード会社が加盟しています。
自己破産の記録はCICと同じく5年間保存されます。
全国銀行個人信用情報センター(KSC)は、銀行が加盟している信用情報機関です。
こちらは、自己破産の記録が10年間保存されます。

情報開示請求の方法も、各機関によって異なります。
CICについては、窓口や郵送のほか、パソコンやスマートフォンからも請求をすることができます。
申込書、本人確認書類、手数料を準備しておけば、申請をしてその結果を受け取ることができるのです。
JICCについても、窓口や郵送のほか、スマートフォンから請求手続きをすることが可能です。
申込み時には、調査依頼書と本人確認書類を準備しておきましょう。
KSCの場合は、郵送での請求が原則となります。
開示請求申込書、手数料、本人確認書類を郵送すれば、その結果が後日返送されてくるのです。

Aさんはすべての信用情報機関に開示請求を行い、CICとJICCについては自己破産の記録が消えていることが確認できました。
そこで、銀行の自動車ローンは利用せずに、自動車販売店を通して信販会社の自動車ローンを利用することにしたのです。
そして、無事に自動車ローンを利用することができたのです。

 

3.審査に通りやすい時期を選んだ
過去に自己破産した経験を持つBさんは、すでに自己破産から10年以上経っているため、ローンは組めるだろうと考えていました。
しかし、自分自身の信用情報がどのような状況にあるか分からないことから、1つの情報を頼りに自動車ローンを利用しました。
その情報とは、ローンの審査に取りやすい時期があるというものです。

この情報は決して間違っていません。
銀行やカード会社などの金融機関は、毎年9月の中間決算、3月の本決算に良い数字になるよう、多くの契約を獲得しようとします
特に目標の数字に届いていない場合などは、通常より審査のハードルを下げることも考えられます。
そのため、3月末や9月末頃にローンの契約ができるよう時期を見計らって購入すると、自動車ローンが通りやすくなるのです。

実際、Bさんも購入を検討していた車はありましたが、3月になるまではローンの審査を受けずにいました。
そして、3月に入ってしばらくしてから自動車の購入を決め、ローンの審査を受けたのです。
その結果、無事に自動車ローンを利用して、車を購入することができたのです。

 

4.ローンの実績が多い販売店を選んだ
10年以上前に自己破産した経験があるCさんは、自己破産してから自身のクレジットカードやローンの利用がありません。
そのため、自己破産の記録は信用情報から消えていたとしても、返済能力に関する判断材料がまったくありません。
ローンの審査に通らないということはありませんが、審査に通りにくい状態であるため、どうすべきか考えました。

そこで、知り合いにローン実績が多い自動車販売店を紹介してもらいました。
ローンの実績が多い販売店は、信販会社やカード会社にとって大事な重要顧客です。
その会社から審査を依頼された人については、明らかに審査に通らない場合は別として、審査に通りやすくなるのです。
実際、Cさんもこの方法でローンの審査に通ることができました。

一方、審査に通りにくくなるのがインターネットを通して審査を行う自動車ローンです。
インターネットを通して審査を依頼する場合、自動車ローンを利用しようとする人の状況だけで審査が行われます。
クレジットの利用履歴がまったくない場合などは、過去の実績がないためどうしても審査に通りにくいのです。