1.自己破産する人は年代や性別で違うのか
あなたは、自己破産をする人とはどの年代の人が多いか、
男性と女性ではどちらが多いか、想像できますか?
普段の仕事や生活をする中で、自己破産をする人とはほとんど会うことはありません。
借金を背負って困っている人とも、ほとんど会うことはありません。
ましてや当事者である本人は、他人に自分が自己破産をしていることを話しません。
ですから、想像できなくて当然です。
しかし、自己破産をする人の年代の割合を知っておくことが防止策にもなります。
この記事では、自己破産をする人の年代別の割合と原因、男女の比率に関してお伝えします。
2.自己破産をしている人の男女の割合
自己破産と言えば、ギャンブルにハマりお金に無頓着な男性に多いというイメージがあります。
ですが、実際は男性が56%、女性が47%と男性がやや多いとはいえ、ほぼ同じ割合になっています。
男女問わず実に幅広い年代の人が自己破産の申し立てを行っているのが現状です。
3.自己破産をする人の年代と原因
自己破産をする人はどのような年代の人に多いのでしょうか。
50代以上でリストラや退職で収入が減った、もしくは無くなった人が多いのでしょうか。
いいえ違います。
実は、自己破産をする人は働きざかりの30代〜50代で約7割を占めています。
では、年代別に自己破産の割合と原因を見ていきましょう。
20代…約7% 30代…約20% 奨学金による自己破産
20代はもっとも自己破産をする人が少ない年代になります。
社会人としての時期が浅いことから多額の借金をする人が少ないということがいえます。
ですが、学生時代の奨学金の返済などで、生活費を借金でまかなうなど借金を重ねることで破産してしまう人が多くなっているようです。
40代…約26% 50代…約23% 減収・医療費が嵩むことによる自己破産
40代〜50代はもっとも自己破産をする人が多い年代になります。
全体の約50%を占めています。
住宅ローンや車のローン、さらには子供の学費が重なり、支出が多くなる一方、収入が減ってしまうことで自己破産になる人が多いのです。
勤続年数が長くなることでの昇給を見込み、住宅ローンや車のローンを組んでいたが、会社の業績不振による残業代カットや賞与カットによる減収が原因で、借金を払うことができずに自己破産をするとういケースが多いです。
また、親の介護などの医療費が嵩むことでの自己破産をするというケースも増えています。
60代…約7% 貯蓄不足による自己破産
60代で多いのは定年退職により収入が減った、もしくは収入が無くなったというケースです。
退職金が出ない企業も多い中、現職中の貯金が少ないために生活費を圧迫し自己破産をするというケースが多くなっています。
4.終わりに
自己破産をする人の割合は、男女に大きな差はないものの、年代別では働きざかりの30代〜50代が多いという状況です。
そして、自己破産の原因は年代や個人によって様々です。
ただ、共通して言えることは、収入が減ったことで自己破産をする人が多いということです。
実に幅広い年齢層の人が自己破産を申し立てているというのが現状です。