債務整理について解説

 

1.債務整理とは?

債務整理は返済金額を減らしたり、支払いに猶予を持たせたりすることで、借金返済の悩みを解決できる手続きのことです。

債務整理の手続きは自分で進めるよりも、弁護士・司法書士に相談したほうが確実ですが、その前に現在の借金残高を把握しておいたほうがいいでしょう。

なぜなら、現在の借金残高を把握しておけば、現状を整理できて今後の対応がスムーズにできるからです。

まずは、現在の借金残高を確認する方法をお伝えします。

 

・ATMや明細書で確認

借入金を返済した後に明細書が発行され、その明細書に残りの借金残高が記載されています。

もし、返済できない場合はATMでも確認できるため、近くのATMで借入残高を確認しましょう。

 

・請求書・Webサイトで確認

口座引き落としの場合は利用明細書が届き、現在の残高が記載されています。

もし、紙で発行されていなくても、借り入れ業者のWebサイトにログイン残高の確認ができますが、業者によってはインターネットサービスに対応していないところもあるため、気を付けましょう。

 

・電話かける・直接店舗に行く

業者に電話をかければ、オペレーターが対応してくれます。

また、直接店舗に行って確認する方法もありますが、貸金業者によっては店舗がないところもあるため、これまでに紹介した方法で確認しましょう。

 

2.債務整理できる4つの方法

債務整理は「過払い金請求」「任意整理」「民事再生」「自己破産」の4つの方法があります。

それぞれ特徴があるため、自分に合う手続き方法を探してみてください。

 

・過払い金請求

過払い金は本来支払う必要がないのに貸金業者に支払い過ぎているお金のことです。

そして、貸金業者に返還請求する手続きを過払い金請求と言います。

過払い金は返ってくる可能性がありますが、時効があるためできるだけ早く請求しましょう。

 

・任意整理

毎月の返済金額を減額するために、借金の減額や金利を調整するなどの交渉をして、返済を行えるようにする手続きのことです。

任意整理をすると過払い金が発生しているケースがあり、請求すればお金を取り戻せます。

 

・民事再生

現在の借金が返済困難であることを裁判所に認めてもらい、減額された借金を3~5年分割返済する手続きのことです。

民事再生は住宅などの財産を維持しながら借金を整理できます。

また、特定の職業に就けない制限もありません。

 

・自己破産

借金の返済ができないのを裁判所に認めてもらい、借金の支払い義務を免除してもらう手続きです。

結果として、今後は借金の返済ではなく生活費に替えられます。

また、履歴が戸籍に残ることなく転職にも支障はありません。

ただ住宅や車など、高価な財産は手放さなければならず、その点は注意が必要です。

 

3.終わりに

今回は債務整理についてお伝えしました。

もう一度ポイントをおさらいします。

・まず、現在の借入残高を確認する

・確認後、「債務整理できる4つの方法」から、自分に合う手続きを考えてみる

・実際に債務整理の手続きを始める(弁護士・司法書士に相談がオススメ)

以上の手順で進めていけば、債務整理の手続きがスムーズにできるはずです。