自己破産した場合、自宅に住み続けられるのか

1,  自己破産すると、身ぐるみはがされるって本当?

今年の冬休みは、久しぶりに友人数人と食事に出かけました。久しぶりに直接会って食事ができ、とても楽しい時間でした。

 

その際に、「自己破産すると身ぐるみはがされるの?」と聞かれました。自己破産なんてしない方が良いに決まっていますが、やみくもに怖がるのはちょっと違うんじゃないかと思います。

 

色々と思う部分はありますが、友人たちにも正しい知識を伝えていきたいです。前置きが長くなりましたが、今日は自己破産をした場合、自宅に住み続けられるかを書いていこうと思います。

 

 

2,  持ち家なら原則手放すことになる

自己破産をすると、借金はすべて免除されますが、自分の持っている財産の中で査定額が20万を超えるようなものがある場合、それらは売却して返済にあてることになります。

 

持ち家の場合、査定額が20万円より低くなることは、まず考えられません。そのようなわけで、持ち家であれば原則として手放すことになりまその一方で、賃貸物件に住んでいる場合には、自己破産したせいでで追い出されることはありませんが、新たに家を借りる場合に入居審査に落ちてしまう可能性はあります。

 

 

3,  自宅に住み続けたい場合にはどうすればいいの?

先ほど、自宅は原則として手放すことになるとお伝えしましたが、「どうしても自宅に住み続けたい」と思う場合、どうすれば良いでしょうか?自宅を残す方法がないわけではありません。ここから先は、そんなお話をしていきたいと思います。

 

・親族などに買い取ってもらう

住宅ローンの債権者が認めれば、親族等に買い取ってもらうことも可能です。自己破産をして自宅を競売にかけた場合、安く買われてしまうことが少なくありません。そして手間もかかります。しかし、自己破産をする前に自分から売りに出せば、競売にした場合より高く売れることも珍しくなく、住宅ローンの債権者が担保を外すことがあるのです。

 

・リースバック

不動産業者に買い取ってもらい、家賃を払って住み続ける方法で、将来的に不動産を買い戻すことを予定しています。お勧めしている不動産業者も多いのですが、注意点があります。

  1. 第三者が買うより安くなる可能性が高い
  2. 家賃が相場より高いことが多い
  3. 将来的に売却される可能性がある

 

 

4,  家を手放したくなければ、個人整理・任意整理も検討

自己破産をした場合、自宅に住み続けるのはハードルが高いと感じるかもしれません。実際に多くの場合、その通りです。

どうしても自宅に住み続けたい場合、自己破産以外の方法を検討する人がいます。自己破産以外の方法として個人再生や任意整理という方法があります。これらの個人再生や任意整理については、別の機会にまたお話ししたいと思います。