2021-01-01から1年間の記事一覧

租税債権に気をつけよう

1.埋もれている租税債権会社や個人事業主を取り巻く資金繰りの状況が悪化してくると、返済の色々な面で悪い影響が出てきます。支払先としては銀行、仕入れ先、従業員、その他税金など多方面に渡ることでしょう。そして、たいていの事業者は督促の厳しい所…

保証の改正点・公正証書が必要な場合が出来ました

1.保証債務の入り口は・・金銭消費貸借契約等で出てくる保証人とは、本来は主たる債務者の支払がない場合に支払義務を背負う立場にある者です。主債務者に請求しないで保証人に請求してきた場合には、まず主債務者に請求して下さいと言える権利が普通の保…

根保証とは

1.保証人になる発端は債務整理をする際に、専門家は必ずその原因を依頼者から聴取します。また破産申立をする場合も、その原因を記載する箇所があります。債務超過となる、債務整理をする、その原因の一つが保証人になっていたという事実です。保証人とは…

会社分割と詐害行為

1.会社を建て直す方法を考える会社が倒産すると、多くの関係者に影響が及びます。場合によっては連鎖倒産という事態も起こることでしょう。倒産の最たるものが法人格の消滅する破産ですが、その他の民事再生や会社更生法の適用をとっても、法的整理に入った…

相続人不存在の手続き

1.相続人不存在とは相続人となるのは配偶者、子供、直系尊属、兄弟姉妹やその代襲者ですが、被相続人にそのような者がいない場合があります。または相続人となる者は存在しているのですが、相続放棄をした結果として相続人が不存在となる場合があります。…

信託と遺留分

1.はじめに近年、信託がちょっとしたブームになっています。信託というと投資信託のイメージがつきまといますが、ここでいう信託は家族信託のことを言います。新しい財産管理の手法として近年注目されています。 2.信託とは信託とは一定の財産を委託者が…

使い道の定まらない不動産を相続した場合

1.はじめに相続とは一切の権利義務を承継する制度です。これはいるけど、あれはいらないという注文は遺産分割協議で相続人全員の合意がない限りはできません。また知っている知らないに関わらず、遺産を承継します。もし相続人が1人であるならば、遺産分…

株式の相続・議決権の観点から

1.はじめに相続とは、被相続人の所有していた債権債務の一切を引き継ぐ包括承継の一種です。その中には現金や不動産だけでなく、株式も含まれます。前回、誰が所有者かわからない所在不明株主の問題を紹介しました。今回は株式を相続した場合の議決権につ…

相続に伴う株主リスク

株主が誰であるか、それは会社にある株主名簿や、税理士が作成する別表2という書類を見ればわかります。その株式も財産ですから、他の財産と同じように相続の対象になります。とすると、相続を繰り返して細分化してる場合があります。下手をすると誰が株主…

法定相続情報証明とは

1.はじめに相続の手続きを進めるには、戸籍を集めなければなりません。被相続人の死亡から出生まで遡りますので、何通にもなることが多いです。しかも、手続きの中には3ヶ月以内と期限があるものもあり、同じものを何回も取らなければならない場合もあり…

破産管財人の費用・報酬相場

1.はじめに 破産管財人が破産手続きの事務処理に要する費用は基本的に破産者の負担になります。破産管財人に選任された弁護士への報酬も、破産者が原則的に負担するルールです。 弁護士(破産管財人)への報酬や費用といえば、破産手続きが終わった後に支払…

破産管財人は弁護士がなるの?業務内容とは?

1.はじめに破産手続きでは主な事務を裁判所に代わって破産管財人が行うことになります。破産管財人にはどのような人が選ばれるのでしょう。 費用や報酬はどうなっているのでしょうか。この記事では法人破産で破産管財人を務める人や破産管財人の仕事内容、…

自己破産時に持っていた車はどうなる?

1.はじめに自己破産した時に、すでに車を持っていることも少なくないと思います。この場合、保有している車はどうなるのでしょうか。ローンがある場合や車の価値がほとんどない場合など、いくつかのケースが考えられます。そのケースごとに、車の取扱いにつ…

自己破産後に車のローンを組めた例

1.はじめに自己破産した人が、その後、実際に自動車ローンを組むことができた例はあげればキリがありません。自動車ローンを組む時にどのような点に注意したのか、その内容を確認しながら実例を見てみましょう。 2.信用情報が抹消されていることを確認した…

自己破産後に車のローンを組む際にすべきこと5つ

1.はじめに 自己破産すると、その記録は信用情報機関に登録されます。そして、信用情報機関に登録された情報は、銀行やカード会社、信販会社が審査に利用することとなります。自動車ローンを利用する場合は、銀行か自動車会社系列の信販会社を利用すること…

起業をしたいなら自己破産以外の債務整理も検討

1.はじめに前々回・前回にわたって自己破産した経験を持つ人が利用できる融資について解説してきましたが今回が最後になります。 それでは、起業をしたいなら自己破産以外の債務整理も検討したほうがいいということを解説していきます。 2.起業をしたいな…

自己破産後に起業資金目的で利用できる融資

1.はじめに 前回から自己破産した経験を持つ人が利用できる融資について解説しています。 この記事では、自己破産後に起業資金目的で利用できる融資について見ていきます。 2.自己破産後に起業資金目的で利用できる融資起業目的であれ、そのほかの目的であ…

自己破産直後の会社設立が難しい理由

1.はじめに起業して会社をおこしたものの、うまくいかずにそれが原因で自己破産した経験がある方もいると思います。しかし、商品のアイデアや提供するサービスの内容は優れているため、もう一度起業したいと考えるかもしれません。その時に障害となるのが、…

権利の上に眠る者は・・

1.はじめに小さい頃からの知り合いと、久しぶりに再会しました。ものすごく几帳面になっていました。一緒に飲み屋に行ったのですが、1円単位で割り勘をしてくるのです。あまりの細かさに酔いも醒めそうになりました。昔からこんなヤツだったかな?、と思っ…

夜逃げは債務整理となりうるか?

1.はじめに小さい頃にテレビゲームをしていた時の話です。都合が悪くなると、よくリセットボタンを押しました。そうすると悪夢のような展開が消えてなくなり、スッキリしたものです。そんな自分も大きくなって税理士事務所に勤めるようになりました。そして…